星野浜食堂は西荻窪駅前にある沖縄料理屋さんです。
私がいつも頼むのがソーキそば定食です。ソーキそばと茶碗一杯のライスがついてきます。
ライスを沖縄の炊き込みご飯のジューシーに変更することも可能です。
ここで沖縄そばを食べるとなぜか沖縄で仕事をした日々を思い出します。
沖縄でもこもこ靴下
10数年前、当時私は中国の貿易会社のお手伝いをしていました。
勤めていた会社を退職して、中国人貿易会社社長と二人三脚で日本市場の開拓に取り組みました。
そのときに私が初めて、お客様からご発注を頂いたのが、冬物の「もこもこ靴下」でした。
「もこもこ靴下」というと、寒い雪国を想像される方が多いと思いますが、なんと南国沖縄からのお問い合わせ。
お客様によると、沖縄の冬は底冷えをするので、家の中で履くためのルームソックスの需要があるとのことでした。
ネットで知り合ったお客様に「リアル」でお会いするのも沖縄のお客様が初めてのこと。
初めてお会いしたのは中国の検品所でした。
彫りが深い顔立ちで、iPad片手に、検品所の説明を聞かれていました。
初めはお互いに気恥ずかしかったのか、目も合わせられませんでした。
私が閉所恐怖症で、特に中国のエレベーターにトラウマがあり、大変失礼ながらも一人で重い荷物を持って、検品所がある4Fから階段で降りて行ったのが、愉快だったらしく、徐々に打ち解けて行きました。
そして、事務所に入っての商談、初めは商品の仕様の話、そして最後に価格の交渉。
iPadの為替レートの自動計算アプリで、ドルの入力をして、テキパキと円換算をし、
お客様が言われたひとごと
「もう少し高くても大丈夫です。商売というのは、お互いに利益を得てこそ商売ですから」
2017年ごろに今もお世話になっている「KO-TO 東小金井事業創造センター」さんからインタビュー頂いたときの記事です。当時中国貿易会社のお手伝いをしていたころの様子が紹介されています。
ちなみに現在は週末、祝日ともにお休みをいただいております。
沖縄に滞在する
もこもこ靴下納品後の評判も上々で、他の製品にも取り組ませて頂けることになりました。
開発のスピードを上げるため一週間ほど那覇にある先方の会社に滞在しました。
当時弊社を担当してくれていた方が、私と同じく中国への留学経験があり年齢も近かったので意気投合しました。
同じ会社の同僚のように接して頂いて心温まる日々を過ごしました。
バイクの後ろに乗せてもらって、海岸沿いの道を通ってリサーチに連れていってもらったときの風景は今でも脳裏に焼き付いています。
沖縄を離れる前日に奥武山公園でイベントに出店されているとのことで、連れて行ってもらいました。
とりとめのない話をしながら会場を歩き回りました。昼食は屋台で沖縄そばとジューシーを買って、芝生に座って食べました。
あれから10数年がたちました。「星野浜食堂」で沖縄そばを食べると決まって沖縄で仕事をしていた日々を思い出すのです。
星野浜食堂
〒167-0053 東京都杉並区西荻南3丁目9−8