日々を紡ぐ

2018年後半 靴下を製造し続ける僕らの製造小売業への道とは?

企画から製造、小売まで一貫して行う業態を製造小売と呼びます。

日本では、ユニクロが有名です。自社で行った企画を、自社で選んだ工場で製造し、自社店舗で販売するビジネスモデルです。

2018年後半、僕らも製造小売業にチャレンジします。

小さな店舗を借りて、飯を食うのも忘れて没頭できる「コト」を仕事にできるか試してみる

6月に、中央線東小金井駅の高架下ストリートにあるシェアオフィスPO-TOのデスクを契約したばかりです。

8月上旬に店舗やショールームにも使うことができる、路面に面した個室が空くということで、思い切って移ることにしました。

キャラクター靴下と戦国武将グッズを販売を開始します。

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3足1000円の靴下でも、メーカーや原産地によっても選択幅があることを知ってもらいたい

靴下は、僕自身も顔を知っている、きちんとしたメーカーさんから仕入れをするつもりです。

お客様一人一人に、どのような生産者がどのようなポリシーを持って製造をしているか、またどのような経路で製品がお手元まで流れてきているのかを、知ってもらいたいからです。

デザインも大事ですが、靴下というのは「履く」ものです。メーカーや原産地によって品質も異なります。同じ価格でも、できる限りよい選択幅をご提供して行きます。

クラスに一人か二人くらいいる戦国マニアに突き刺さるような武将グッズを売りたい

僕自身の人生は、コーエーテクモさんの、シュミレーションゲーム信長の野望と三国志からできています。

三国志のゲームにはまり、吉川英治の三国志を読み、中国に興味を持って、中国と出会いました。

信長の野望を通じて、歴史小説を読むようになりました。

ゲームとの出会いがなければ、今頃僕は何をしていたかわかりません。成績が非常に悪く、算数や数学に関しては、ハクション大魔王もびっくりのレベルでした。

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もしかしたら、今でもクラスに一人か二人くらいは、僕のような子供達がいるのかもしれません。

そんな子供達や、僕と同じような嗜好をもった大人達に突き刺さる、武将グッズを売りたいと考えています。

成功の鍵はWebと地道な宣伝にあり

店舗は、人目につきにくい裏道に面しています。よい商材を揃えたとしても、何か施策を打たない限りは苦戦しそうです。

ネットショップも併設します。

実店舗にしても、ネットショップにしても、まずは存在を知ってもらうところからのスタートになります。

ブログ、Twitterを利用して、自らの存在を、どこまでお客様に認知してもらえるかが、ポイントになりそうです。

駅前でのビラ配りなど、従来ならではの方法も学んで参ります。

業島精機製作所のデザインシステムを使って試行錯誤を繰り返す

バーチャル上で靴下サンプルを製作できるデザインシステムを導入して11ヶ月目になりました。

お客様から頂いたデザインを元にバーチャルサンプルを製作するのには困らなくなりました。

今は全ての案件に対して、バーチャルサンプルをお作りしてから、実際にサンプルを製作する流れが完成していますので、沢山こなさざる負えない状況に置かれています。

語学に例えると、日常会話を一通り覚えて、海外とお取引をしている会社に就職して、毎日使う必要性に迫られているというところです。

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僕らの業務提携先が、イギリス出身で、映画にもなった「くまのパディントン」の版権を取得しました。

現在くまのパディントンのキャラクター靴下を製作するべく、一緒に取り組んでいます。

デザインシステムでバーチャルサンプルを製作し、できる限り製造工場に負担をかけない形で、小ロット製作で模索しながら進行して行きます。

品質をよりよくするために台湾靴下工場との関係を強化する

今年になって、台湾工場が500足から靴下の製造ができるようになりました。

台湾工場のコストは、中国工場よりも割高になりますが、日本向けの厳しいどころのお客様と長年お取引をしており、中国工場以上に品質が安定しています。

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中国工場の品質も大きくは崩れませんが、急いで生産しなければならない場合や、工場が忙しい局面になると、1%〜3%程度の不良が発生することを見込んで製造する必要があります。

そうなると品質を保つために、お金と時間を「検品」に投資しなければなりません。

国内外を含めて検品を外注化する方法も検討しました。

しかしながら検品に費用をかけて製造コストが割高になってしまうのに抵抗がありました。中国工場の原価に、検品コストを上乗せすると、台湾とコストがほぼ横並びになってしまうのです。

小ロットの場合、特に顕著になります。

それであれば、台湾工場の製造比率をあげることにより、全体的な品質を底上げしたほうがプラスだと考えました。

海外工場や国内メーカーとの透明な関係性を持って小さな生態系を作り出す

それでも中国工場ならではの強みもあります。

中国パートナーも、まだ30代と若いです。荒削りな面も目立ちますが、僕が30代の頃を考えると比べようもありません。

彼と僕は、一蓮托生です。台湾工場に比率を増やしての安定化を図りつつ、若い中国工場がさらに育つように、できることは、全力で支援をしていきます。

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海外工場やメーカーも含めて、各自の強みを最大限に活かしながら、皆がハッピーになれるような、小さな生態系を作り上げたいと考えています。

製品をお買い上げになられたお客様に、作り手の情報を正直に伝えながら、良いものを適正価格で販売する「コト」を生業にできれば、こんなに嬉しいことはありません。