靴下製作 製作の進め方

オリジナル靴下を製造するときの価格についての考え方とは?

投稿日:2019年10月30日 更新日:

「オリジナル靴下を製造するときの価格を決める要素をざっくりでよいので知りたい」
「靴下のOEM製造を検討しておりコストについて予備知識がほしい」

本日はそんな方々に向けてオリジナル靴下を製造するときの価格についての考え方について紹介して参ります。

靴下の価格を決める要素はトレードオフである

両方の目標は同時に達成できない、一方がよくなれば他方が悪くなる関係のことをさした株式用語で「トレードオフ」といいます。ご存知の方も多いのではないでしょうか。

靴下の価格にも「トレードオフ」が当てはまります。

材質や仕様を落とせば価格は下がりますが品質も下がります。ロットや納期についても同様です。

人件費が安い海外の工場と直接取引をすれば、価格は下がりますが、自らが負うべきリスクも上がります。

考えるだけで頭が痛くなってきそうです。

靴下の原価は、複雑な要素がからみあって決まります。

靴下の価格を決める要素とは

材質をはじめとする仕様

一般的な黒いビジネス靴下を例としますと、ベースの黒い糸の部分を綿にするか、ポリエスエルにするかで価格が上下します。

化学繊維であるポリエステルより、天然繊維であるコットンのほうが値段が高めになります。

ポリエステルを使うと価格は安くなりますが、吸水性が下がります。靴下のゲージ数(網目の数)や長さも価格を左右する要素です。

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ロット(生産数量)

数量が多い少ないにかかわらず、サンプル製作から生産の準備までの工程は同じです。経費も同じようにかかります。

例えば、サンプルを製作する費用が1万円かかったとすると下記の通りになります。

  • 1000足 10000円÷1000足=@10円
  • 100足 10000円÷100足=@100円

同じ経費がかかったとしても、割り振る数字が小さいため、割高になってしまうことがあります。

小ロットで靴下を製造するときのメリットデメリットや、小ロットで製造すると、価格が割高になる理由など、こちらの記事でより詳しく紹介しております。

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納期

緊急度の度合いにもよりますが、短納期前提でオーダーをするとき、工賃を上乗せして納期交渉をしなければならない場合もあります。

輸送時間を短縮するために、通常、船便で輸送している製品を航空便で運ぶと、輸送費も上がります。

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販売経路

例えば工場の納め先がA社1社で最終顧客に納品する場合、

工場原価+A社の経費+A社の利益=価格

になります。

工場の納め先がA社で、A社が更ににB社に製品を販売し、B社が最終顧客に納品する場合

工場原価+A社の経費+A社の利益+B社の経費+A社の利益=価格

となります。

お客様の手元に製品が届くまでの間に、海外と日本を合わせて5〜6社が入っているケースもあります。

海外工場→海外代理店→海外貿易商社→日本輸入業者→日本代理店A→日本代理店B→日本小売店舗

中間業者が多ければ多いほど、価格は上がります。

靴下の製造価格についての私達の考え方とは

お客さまが、靴下を市場で販売するときに、競合他社と戦うことができる売価と品質を兼ね備えた製品を作るお手伝いをすることが私たちの役目です。

いくら価格が安くても、靴下としての品質が劣っていれば、製品を無事に納品したとしても、その後の販売に影響します。

販売状況が芳しくなければ、継続的なお取引を望むことができません。

お客様と弊社双方が靴下の開発のために投じた時間とお金の初期投資が無駄になってしまいます。

弊社はお取引を開始する前に、お客様の靴下を販売する目的や市場について、じっくりヒアリングをさせて頂きます。

お客様のご要望に適した進行方法をご提案します。価格と品質のバランスを熟慮した「適正価格」をお出しします。

私達が適正価格を保持できる理由とは?

販売経路がシンプル

台湾、中国工場とも長年のパートナーです。

私自身が直接海外の製造工場とやりとりをしますので、販売経路が複雑さによる、コストUPが生じることがありません。

デザインシステムの導入でサンプル修正回数の多さによるロスを回避する

2017年8月末に、デザインシステムを導入しました。

デザインシステムは、イラストレーターで作成した色やデザインを、靴下に編んだときのイメージに変換し、バーチャル上でシュミレーションすることができるシステムです。

バーチャル上でサンプルを製作するので何回でも修正が可能です。

導入前は、修正が入るたびにサンプルを製作しておりましたが、導入後はその手間が軽減されています。

固定費を削る

品質がしっかりしていたとしても、お客様が売場で販売できうる適正価格を出さないと受注することができません。まさにトレードオフの世界です。

日本国内パートナーと物流やデザインシステムなど、固定費をシェアすることにより経費を削減するようにしています。

私も家族を養う身ですので、利益なしで仕事をするわけには行きませんが、弾力性のある価格設定ができる体制を作っております。

僕らの靴下製造工場や業務提携先とのパートナーシップとは?

弊社は、靴下を製造するファブレス企業です。工場を持たずに製造業を営む会社のことを「ファブレス」と言います。 弊社が今目指しているのが、強固な外注先との繋がりをベースとした共同体を作ることです。 「製造 ...

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製造に関わる部分(工場原価や材質など靴下の仕様に関わる部分)は一切削らないという考え方

弊社は適正価格を保持しつつつも、「品質」に関わる部分を省いてコストを下げることは一切致しません。

お客さんの販売状況が良ければ、長くお取引頂けます。お付き合いが長くなるほど、お互いに理解し合えるので手間も軽減されます。

お客さんの靴下事業が順調に推移しない限りは、長いお付き合いはできません。

「お客様と互いに協力し合って売場で消費者に手をとってもらえるような靴下を製造し続ける」

ことが私たちの使命だと考えております。

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品質を落とすということは、自分で自分の首をしめているようなものです。本当に大切な1%のために99%を削ぎ落とすというのが弊社の考え方になります。

靴下の価格についてご質問などございましたらお気軽にお声をおかけください。

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