靴下製作 失敗事例

靴下製造トラブル事例 アシンメトリー靴下(左右非対称靴下)

投稿日:2018年1月4日 更新日:

左右非対称のアシンメトリー靴下製作で発生したトラブル

あるアーティストのコンサートグッズとして、曲名を編み込んだ靴下の製作を承りました。

ここではアーティストや曲名をお伝えすることができないので、童謡の「ゆきやこんこん」を例にすることとします。

靴下左足の裏側に「ゆきや」右足に「こんこん」という文字を入れた左右柄違いのアシンメトリーのデザインです。

両足を揃えたとき、後ろから見ると「雪やこんこん」とつながり、とってもかわいいです。

もしこれが、工場のミスで、左も右も「雪や雪や」、または「こんこんこんこん」だったら、購入されたファンの方は確実に失望されることでしょう。

お客様に納品する前日に商品が弊社に到着し、20足ほど検品を行ったところ、そのうち1足が、左右両方とも「こんこん」になっていました。

「なんだよ、こんこん、こんこんって、まじかよ」 

とつぶやいてみましたが、ときは遅し。

その日の出荷は取りやめて、翌日私自らが、お客様にお届けする旨をお伝えしたうえで、その日は徹夜で検品しました。

朝になっても検品が完了せず、30分だけオフィスの床で仮眠をとったあと、翌日の午後までかかって作業し、夕方やっとタクシーで納品させて頂きました。

コンサートがツアーで分納だったこともあり、その後も週末に商品が入荷し、ひとりで全量検品を行いぎりぎりでお客様に納品をする日々が3週間ほど続きました。

検品する度に工場に改善を促し続けたので、不良率も、徐々に下がっていきました。それに伴い帰宅する時間も徹夜→終電→22時と早くなっていきました。

左右非対称の靴下を製作するのは、意外に手間がかかる

300足くらいですと、普通の靴下を製作する場合、靴下が編み上がるまでにおおよそ3日かかります。

左右のデザインが異なる場合は、左150足分の編み立てが完了したら、糸や編機の設定を変更し、右150足分にとりかかります。編み上がるまでに5日ほどかかります。

靴下はつま先が縫製されていない筒の状態で編みあがります。

つま先を縫製後、スチームという蒸気をかけて形状を整える工程を経て、「ペアリング」という両足の長さを合わせる作業に入ります。

靴下は、伸縮性があるものですので、スチームをかけるときの伸ばし具合によって、1足1足で0.8mm程度のばらつきが発生します。

1足1足の長さのばらつきは避けようがないのですが、左右の長さが異なるものは不良品になります。

0.8mmの範囲内で、左右長さを同じものをペアにするのが「ペアリング」工程になります。

左右柄が同じ場合は、「長さ」だけ合わせればよいのですが、左右のデザインが異なると、「長さ」と「柄」を合わせる必要があります。

ましては、今回のように、デザインは左右同じで、文字だけ「ゆきや」と「こんこん」で異なると、非常に間違えやすくなります。

それだけに、検品に時間と手間をかける必要がありました。

まとめ

ここまで、靴下製造トラブル事例 アシンメトリー靴下(左右非対称靴下)について紹介して参りましたが参考になりましたでしょうか。

そもそも普通の靴下を製造するのと同じ感覚で、お客様に納期回答をしてしまったのが、最大のミスでした。

一度お約束をさせて頂いた納期は、何があっても厳守しなければなりません。

しかし代償は小さくありませんでした。2017年11月の週末予定は全キャンセルになってしまいました。

優秀な経営者であれば、検品を外注に出して、時間をお金で買うのだろうけど、僕は全部で自分の目で確かめないと安心できませんでした。

まさに「自業自得」です。検品の強化と外注化は2018年の課題です。

商品は、つつがなく納品され、ありがたいことに新しいお仕事のご依頼も頂いております。2018年も1個1個着実に丁寧なお仕事をするよう心がけて参ります。

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