靴下製作 製作の進め方

オリジナルデザインの靴下を小ロットで製作したい方へ

投稿日:2019年10月17日 更新日:

「靴下の小ロットでのOEM製作を検討している」
「オリジナル靴下の製作に興味がある」

本日はそんな方々に向けて、靴下の小ロット製造についてご紹介して参ります。

靴下を小ロットで製造するメリットとは?

在庫リスクが低い

靴下は小さなものです。スニーカーソックスですと250足で、130サイズカートン一箱分で収まります。このくらいであれば、万が一在庫になってしまったとしても事務所の片隅においておけるのではないでしょうか。

ロットが多い場合は、在庫を消化するまでの期間を計算し、倉庫費用も単価に加えなければなりません。

多品種製造がしやすい

仮に、最低製造ロットが、デザインにつき1000足だとしたら、3つのデザインで展開しようと思うと、3000足製造する必要があります。

250足だとしたら750足で3種類でのデザイン展開が可能です。万が一3種類の中で、1種類だけしか売れなかったという場合でも、売れたデザインから次の展開を検討することができます。

トライアンドエラーが可能

ロットが少ないので、トライアンドエラーが可能です。

実際に商品を市場にだすとお客様の生の声を拾うことができます。市場の反応を分析し改善を加えて再チャレンジすることができます。

靴下を小ロットで生産する場合のデメリットとは?

靴下を小ロットで製造すると大幅に原価が上がってしまう

靴下を小ロットで製造する際の、最大のデメリットは、製造原価が大幅に上がってしまうことです。

市場価格の倍以上の売値をつけない限りは、利益を得ることができません。

そこでしか買えないプレミアム性や、高くても手に取りたくなるようなデザインなど、高い付加価値をつける必要があります。

靴下を小ロットで製造するときの、単価があがってしまうのには理由があります。

靴下を小ロットで製造すると単価が上がる理由とは?

生産効率が落ちる

糸を編み機にセッテイングする時間は、ロットの多い少ないにかかわらず、半日ほどかかります。

250足でも、1000足でも、セッテイングに要する時間は同じになります。

製造期間については、数量が少ないほうが短くなります。靴下の編み立てだけですと、250足だと数日、1000足だと一週間ほどになります。

編み立てが完了したらすぐに次の製品をセットしなければ機械が空いてしまいます。

次の製品をつくるためにさらに半日をかけて新しい糸を編機にセッテイングしなければなりません。その間は機械を動かすことができません。

靴下の製造によりお金を生み出す工場にとって、機械が止まっている時間は、お金を生み出さない時間ですので、その分を単価に反映せざる負えません。

サンプル費用がUPする

250足でも1000足でも、同様にサンプルの製作をする必要があります。

サンプルを1回製作する費用を200足と1000足両方で割ったら確実に200足の方が高くなります。

修正回数が多くなる程、費用がかかります。毎回の発送運賃や材料費がかかります。

靴下を小ロットで製造する場合の開発面でのデメリットとは?

開発面においても、デメリットが発生します。

靴下のサンプル製作も、生産をするときと同じ編機を使用します。(サンプル用に数台編機を確保している工場もあります)

サンプルを製作するのにも、職人の時間や材料費などのコストがかかります。小ロットの場合、工場によっては、修正するごとにサンプル代がかかってしまう場合もあります。

修正するごとに費用がかかるとなると、どこかで妥協の決断が必要になるかもしれません。

靴下を小ロットで生産する場合のデメリットについてのまとめ

  • 製造コストの上昇で、上代(販売価格)を高く設定する必要性が生じる。
  • 繰り返しサンプルの修正を行う「作り込み」がしづらくなる。

靴下を小ロットで製造するときの経済ロットという考え方とは?

製造業において「経済ロット」と呼ばれる用語があります。ひとくちで説明しますと、工場が効率よく製造できる生産数量のことになります。

経済ロットは、工場によって異なります。

弊社の場合「500足(サイズ/デザイン)」で製造すると、小ロットで製造するときのデメリットが一切生じることがありません。

キャラクタースニーカーソックスを小ロットで製造したときのコストをざっくりと比較してみる

スニーカーソックスの144nの仕様(売り場でよく見かけるキャラクターソックスと同じ仕様)で産地別の最低ロットと価格をざっくりで比較してみました。

日本製 100足〜 500mlのペットボトル3本分の価格

中国製 300足〜 500mlのペットボトル1本分の価格

台湾製 500足〜 500mlのペットボトル1本分の価格

上記弊社経験値での比較であり、あくまでもざっくりの参考価格です。

日本国内での製造価格は、ペットボトル3本分とは言え、100足の小ロットで製造できるので、トータルのコストは最も低くなります。

国境を超えて貨物を輸送する必要がなく、地の利があります。納期が差し迫っているときなど、日本で製造する以外選択幅がない場合もありますので、一概に割高ということはできません。

中国製の価格は、台湾製と変わりませんが、300足で製造ができます。品質にそれほどこだわりがなく、とにかく少なく製造したい場合は、検討可能です。

台湾で靴下を製造するときのロットは、500足からになりますが、靴下を長期的にブランドとして立ち上げることをお考えの方については、断然台湾での製造をおすすめしています。

靴下を自社ブランドとして育てたい方に台湾での小ロット製造をおすすめしている理由とは?

台湾工場の品質は、国産工場と比べても遜色がありません。

弊社台湾工場は、ギフトショーへの出展などの日本向けの営業活動は行っておりません。社長、二代目の息子ともに職人気質なので、品質はぴかいちです。

「靴下は美術品じゃない。履くものだ」

台湾靴下工場社長の口癖です。靴下は試着をすることができません。

履いたときの心地良さがなければ、お客様は戻ってきません。

複雑なデザインを靴下に編み込みで再現しつつ、着用時のはき心地にもこだわって製造できる技術力が台湾工場の最大の強みです。

陸王のこはぜ屋みたいな台湾靴下工場

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台湾工場では、上代が高めの靴下をメインで製造しております。

知る人ぞ知る有名ブランドの靴下も多く作られています。

台湾工場で靴下を製造する場合の製造ロットは、500足〜です。中国工場とのロット差は200足になります。

中国工場の品質がよくないわけではありませんが、靴下としての品質は、断然台湾工場の方が優れています。原価は中国も台湾も変わりません。

私たちにとって、受注が取りやすいのは、300足で製造できる中国製の靴下です。ロットを少なく製造できる方が、お客様の敷居も低くなります。

しかしながら、お客様が靴下を販売されて、その先の消費者の方が、実際に靴下を履かれることを想像すると、やっぱり台湾製をおすすめせざる負えなくなってしまうのが正直なところです。

私自身もブランドを営んでおり、靴下は100%台湾工場で製造しております。

実際に自ら店頭に立って靴下を販売しています。「はき心地がよかった」と再度お買い求めになられるお客様がいらっしゃいます。

弊社ユニクロでも有名なホールガーメントを製造する機械を製造されているメーカー「島精機製作所」さんが開発したデザインシステム「SDS-ONE APEX3」を導入しています。

システムを使用することにより、実物のサンプルを製作する前にバーチャル上でサンプルを製作することができます。

靴下の絵柄は、イラストをドット絵に置き換えてから、編み込んで製作されるため、靴下になったときの色合いやデザイン再現性が平面のイラストと異なって見える場合があります。

実際に業務で使用して2年になりました。サンプルを修正する手間と時間が大幅に圧縮されました。

サンプルを製作するのと同じような画像を製作することができ、修正点があってもバーチャル上で修正することができます。

お客様がご納得頂くまで、何回でも修正が可能です。

お客様にバーチャルサンプルをご確認頂いて初めてサンプルを製作します。

小ロットでの靴下の製造について、ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

靴下製造の情報については、こちらのブログと、弊社Twitterアカウントで告知して参ります。DMでの問い合わせもお受けしております。

 

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