靴下製作 島精機製作所デザインシステム

島精機製作所さんのデザインシステム「SDS-ONE APEX3」を使用して靴下のバーチャルサンプルを製作する流れとは?

投稿日:2018年6月12日 更新日:

2017年の8月末に島精機製作所さんが開発した、デザインシステム「SDS-ONE APEX3」を導入しました。

サンプルを製作することなく、イラストレーターで作成したデザインを、靴下に編んだときの編目や色へ変換し、バーチャル上でシュミレーションすることができるシステムです。

サンプルを製作するのと同じような画像を製作することができ、修正点があってもバーチャル上で修正することができます。

本日は、デザインシステムを導入して10ヶ月経った僕の現状と今後の展望についてご紹介して参ります。

バーチャルサンプルを製作する流れとは?

お客様のデザインを元に、ビットマップデーター(ドット絵)を製作する

靴下のバーチャルサンプルの製作は、お客様からご提供頂いたデザインを、「ビットマップ」とよばれるドット絵にするところからスタートします。

ファミコンのドラゴンクエストなどのゲームもドット絵から作られています。

ビットマップデーターは、海外の靴下工場で製作します。

最近国内の製作会社に依頼するケースも増えてきました。

アニメ系のドット絵を製作してきた経験豊富なプロフェッショナルがビットマップデーターを製作します。

費用はかかりますが、非常に精度が高いものが出来上がります。

糸色を選ぶ

お客様からのデザインデーターをシステムに読み込ませて、データーと一番近い糸色を選びます。人間ではなく、システムが最も近い色を選び出します。

糸の見本帳は中国、台湾と靴下工場によって異なりますが、現在弊社システムには各工場の糸色データーが全て入力されています。

ビットマップデーターを靴下の網目に変換する

ビットマップデーターの、ピクセル(ドット)一つ一つを靴下の網目に変換する作業をします。

これをゲージ変換といいます。

さらに糸の情報を入力すると、ビットマップの絵が、靴下の網目に変換されます。靴下の筒を一枚の絵にしたようなイメージになります。

靴下の筒に一枚絵をはめ込んで完成

最後に、編地に変換されたドット絵を、靴下の雛形にはめ込みます。

靴下の雛形をマッピングデーター。はめ込みをするツールはマッピングエディターと呼ばれます。マッピングデーターは、様々な雛形から、靴下の種類に応じて選択します。

サンプルのご依頼を頂いた案件については、全てバーチャルサンプルの製作をし、お客様にお見せした上で、実際に工場でサンプルを製作する流れになっております。

デザインシステムを導入して変わったこと

サンプルの修正回数が大幅に減少した

デザインシステムを導入してから10ヶ月経ちましたが、現状までのサンプル製作回数は最高で2回でした。

デザインシステム導入前は、特にお客様からラフを頂いて、デザインを書き起こす案件において苦戦しておりました。

デザインを起こして小さな直しが入るたびにデザイナーと打ち合わせを行い修正をする頻度が多すぎると、サンプル製作する前段階でタイムロスが発生します。

やっとのことで、工場でサンプルを製作したもの、上がってきたらイメージと違うと言われてしまい、またゼロからのスタートになってしまったこともありました。

現在は、一度システムでバーチャルサンプルを製作してしまえば、自分の手で修正ができるようになりました。

靴下の網目の状態で、バーチャルサンプルを製作するので、「開けてびっくり玉手箱」のように、製作をしてみないとわからないということもなくなりました。

今後の課題

ビットマップ(ドット絵)の精度と納期

編み込み靴下デザインの質をあげる重要なポイントは、

  • お客様から頂いたデザインを如何にドット絵で表現するか。(デザイン力)
  • 如何に靴下としての機能を損なわずに、デザイン通りに靴下を製造するか。(技術力)

になります。技術は工場に任せるとしかないとしても、デザインはこちらでなんとかしたいです。

どのようにしてドット絵の精度と納期をコントロールするかが目下の課題です。

顔輪郭の大きさが1dot、肩幅が1dot違うだけで印象がガラリと変わる。

僕がお世話になっている日本国内の製作会社さまが、ドット絵を作る過程でTwitterでつぶやいたコメントです。

微妙なバランスが難しいのです。そこがドット絵の面白いところでもあります。

弊社で靴下を作るする場合、ドット絵の製作は靴下工場か日本の製作会社で行っています。各社とも一長一短で、いつも迷ってしまいます。

  • 中国靴下工場→スピードは速いが、クオリティに若干難あり。
  • 台湾靴下工場→クオリティは高いが、スピードに難あり。
  • 日本製作会社→クオリティも高いし、スピードも速いが、価格が高い。

システムを導入してから、僕も「うんうん」唸りながら、ドット絵の手直しをしたりするようになりました。

今後も、実践でバーチャルサンプルの製作をこなしながら、日々修行を重ねていきます。

靴下の製作に興味がありましたら、弊社ホームページも併せてご参照頂けると嬉しく思います。

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