靴下製作 製造戦略

自営業のライフシフト 一生靴下を作り続ける方法を考えてみた

投稿日:2019年11月14日 更新日:

忌野清志郎さんのアルバム「完全復活祭 日本武道館」久しぶりに聴いてみました。

人々に活力を与え続ける、忌野清志郎さんの音楽。陳腐な表現にはなりますが、「凄い」の一言です。

僕は考えました。多くの人々に活力を届けるために自分ができることってなんだろう。

果たしてあとどのくらいこの仕事を続けられるんだろうか。自分なりに思案してみました。

一生靴下を作り続けるには?

僕の仕事がAIにとって代わられることはないか?

WebSiteでの集客(営業)と、靴下の製作に伴う、お客様や工場とのコミュニケーションが僕の仕事です。

AIにとって代わられる可能性はおおいにあると考えています。

Google Homeに「靴下の製作ができる工場を探したい」と伝えただけで、世界中からお客様のご要望に最も近い工場が見つかる時代が来るかもしれません。

自動翻訳の技術が進歩すれば、言葉の壁もなくなります。

煩雑な工場とのやりとりもAIがやってくれる日が訪れる可能性があります。

作り手は永遠に不滅なのかもしれない

モノを製造する工場とデザイン製作する人がいらなくなることはないと思います。

靴下を製造するには糸が必要です。

中国、台湾とも、靴下工場の集積地で生産をしています。集積地とは、同じ産業の工場が集まっている地域のことです。

靴下工場が集中している地域ですので、糸の流通量も豊富です。

製造の自動化が進んだとしても、靴下という存在がなくならない限りは産地がなくなるということは、考えにくいです。

デザインは、人々の頭の中に存在するものです。

脳と機械を接続して、頭の中にあるデザインをデジタル化する技術が開発される可能性はあります。それでも、デザインを考える人は必要です。

工場もデザイナーも作り手です。モノを作るという仕事は、今後もなくなることがないのかもしれません。

結局一生靴下を製造し続けるにはどうするべきか

靴下の作り手である工場とデザイナーが生き残っていくということならば、その部分を強化して行くしかありません。

靴下の製造工場

2013年以来、中国貿易会社の社長と二人三脚で走ってきた甲斐あってか規模が大きくなりました。

社長は靴下工場出身ではなく、もともとは大学の先生でした。現在34歳とまだ若いです。

2016年に、靴下工場の株を取得しました。

あとは理念の問題です。儲かるかどうかだけではなく、どんなポリシーを持って、どのようなお客様と付き合うのか。品質とどう向き合うのか。

一緒に考えて方向性を見出したいです。社長が本当の意味で自分の足で歩けるようになるまで、暖かく見守りたいです。

【2019年11月13日加筆】

中国のパートナーは、2019年現在も、靴下の製造も行っております。

単価が低い靴下のみでは、さらなる規模の拡大が難しい理由から、帆布をはじめとする袋物の製造に重点を移しています。

靴下工場の株を取得はしていますが、実際に工場を経営しているわけではありません。

靴下一筋で生きてきて、これからも靴下で生き残っていくしかない靴下工場とは根本が異なります。

台湾工場の設備、技術は充実しています。小ロットでの生産ができればいうことはないのですが、なかなか難しいです。

営業面にも問題があり、折角よいものを持っているのに、いつも機械が空いています。

台湾の靴下工場は、37年間靴下を作り続けてきました。60代前半になる社長や、40歳になる息子は、夜な夜な靴下の編機に向き合う時間を大事にしています。

根っからの靴下好きである反面、あまり外に出て行くことをしません。

工場を回すためには、オーダーが必要です。60代前半の社長や、その息子が、ずっと靴下を作り続けることができるように、私自身もできるかぎりの営業活動をすることにしました。

ある程度のキャパが埋まり、工場が回り続けていれば、息子が60歳代で引退するとしても、あと20数年は、台湾工場社長が長年養ってきた技術で製造された、はき心地の良い靴下をこの世に出し続けることが可能です。

少なくとも、靴下に関しては、台湾工場での製造に比重を移すことにしました。

今は、台湾工場の生き残る道を工場と一緒に模索することが、私の生きる道だと考えています。

ブリングハピネスの製品のご紹介

デザイン

45年間デザインとは無縁の人生を過ごしてきました。

今から学ぶのはちょっと気恥ずかしいのですが、男性の平均寿命が80歳だとすると、あと35年も時間があります。

靴下のデザインは、すべてドット絵で作られています。最近デザインシステムを導入したことから、自らドット絵を手直しする機会も増えました。

システムを使えば、身近なものを靴下の網目で表現することができます。

例えば、りんごをスケッチして、それをシステムでドット絵に置き換えて、手を加えることにより、りんご柄の靴下をバーチャル上で製作できます。

スケッチによる描写と、ドット絵がかければ、今日からでも靴下工場になれるのです。(バーチャル世界の中でのことだけれど)

今年はスケッチの描写とドット絵を学び、ブログ上で僕が作った靴下を発表できるまでになることを目標にしています。

現在は、全て自分一人で学ぶのは難しいことがわかったので、デザインは外部に委託しています。

2019の年内から2020年の年初にかけて、和柄の足袋靴下ブランドを立ち上げます。

靴下はすでに完成しており、現在ブランドのロゴとパッケージの製作を進めています。

上記と合わせて、ブランドを立ち上げたいお客様と一緒に、靴下の市場開拓に取り組んでいます。

現在販売している、「パディントンベア(くまのパディントン)」靴下の取り組みもその一つです。

パディントンベア(くまのパディントン)靴下を販売するまでの道のりとは

バーチャルデザインシステムについては、現在導入して2年半になりました。

今まではお客様からOEM委託のご依頼を頂き、デザインに基づいてバーチャルサンプルを製作していました。

今後は提案サンプルを製作したり、お客様が物販を行うための支援など、さらにデザインシステムを能動的に活用することを検討しています。

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まとめ 自営業のライフシフト 一生靴下を作り続ける方法を考えてみた

人々に活力を与え続ける、忌野清志郎さんの音楽。陳腐な表現にはなりますが、「凄い」の一言です。

僕は考えました。多くの人々に活力を届けるために自分ができることってなんだろう。

より多くの人々に活力を届けるために、自分ができることは、履くことによって、気持ち良さや感動をお届けすることができる靴下を作り続けることしかないのかもしれません。

キャラクターやデザインの可愛らしさや美しさで喜んで頂き、履いたときに気持ち良さで「おっ」なる、一粒食べて二度おいしいみたいな靴下を作りたいです。

そんな靴下を製造する能力と意思を持った台湾の靴下工場と共に生き残る道を模索することが、今の自分の生きる道だと考えています。

陸王のこはぜ屋みたいな台湾靴下工場

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