アパレル起業のためのコワーキングスペースを選ぶ3つのポイント

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日本金融公庫が発表した「起業意識に関する調査」というアンケートで、起業予備軍に対して起業しない理由を尋ねたところ、「自己資金が不足している」が47%と最も多くなったそうです。

アパレルで起業をするにしても、いかに固定費を抑えて、モノをつくること売ることに集中するかを考える必要があります。

固定費といっても色々ありますが、その中でも大きな割合を占めるのは、オフィスの家賃なのではないでしょうか。敷金や礼金はもちろん、立地条件が良いところは家賃が高かったり、頭が痛いところです。

そこでおすすめなのが、コワーキングスペースの利用です。呼び名の通り、共同で使う仕事場がコワーキングスペースになります。

都内の一等地に仕事場が持て、名刺にも堂々と住所を記載することができます。なによりもうれしいのが、家賃も事務所をかまえる数分の一で済むことです。Wifiの利用ができるところが殆どになりますので、通信費も削減でき、一石二鳥のコスト削減効果を得ることができます。

本日は、アパレルなどモノづくり起業を志すスタートアッパーがコワーキングスペースを選ぶ際のポイントを3つご紹介いたします。

荷物の受け取りができるか?

モノを創る仕事をしていると、お客様や製造委託先とのモノのやりとりが発生します。仮に自らが選んだ拠点で、そのモノが受け取れなかったら、仕事になりません。

実際宅配便などの受け取りができないところや、受け取りができても、事前連絡必須というところもあります。

私自身も荷物受け取りに関して苦い経験があります。宅配便受け取り可ということで入居を決めた都内のとあるコワーキングスペース。

しばらくは平穏な日々を過ごしておりましたが、数ヶ月後、宅配便が到着する際は、必ずSlackというIT業界で普及しているチャットソフトを使って、事前に通知しなければならないというルールに変更になりました。

しばらくは、慣れないSlackを使って対応をしていましたが、お客様のご都合もあり、事前連絡なしで荷物が到着してしまうことが続きました。お客様もお忙しいので、荷物を発送する度に毎回連絡を頂くには限度がありました。

ある日、お客様にご返却頂いた糸の見本帳。案の定事前連絡がありませんでした。それで業を煮やしたコワーキングスペースの経営者から大目玉をくらってしまいました。下を向いて黙々とお叱りを受ける自分。ルールはルールですので必死でお詫びをしました。

それ以降は、やはり行きずらく結局は解約をすることになってしまいました。

私のような失敗がないように、入居前に、荷物の受け取りが可能か、事前連絡が必要かどうか、きっちりと詳しく確認することをおすすめ致します。

Wifiはちゃんと繋がるのか?

快適なネット環境を備えていることが当たり前だと思って、コワーキングに入居すると思わぬ落とし穴にはまることがあります。

とあるコワーキングに入居したところ、Wifiが全く繋がらず、結局は仕事ができなかったこともありました。入居者は自前でWifiルーターを持ち込んで仕事をしていました。

入居する前に、短時間でもお仕事をさせて頂き、Wifiが繋がるのか、快適に使えるのか事前に確認をしてから入居を決められる形がベストです。

混み具合はどうか?

折角入居したコワーキングスペース。ただ休日のスターバックスのように混雑していたら、コワーキングスペースの近くのカフェで仕事をしなければならないといった本末転倒的な状況になりかねません。

コワーキングスペースの経営者にとっては嬉しいかもしれませんが、仕事をする利用者にとっては堪りません。良心的なコワーキングスペースは、1日に平均何名位の方がいらっしゃって、どの時間帯が混み合っているなど、質問すると細かく教えてくれます。

まとめ

ここまで、コワーキングスペースを選ぶ際の3つのポイントについてご紹介して参りましたが、参考になりましたでしょうか。

  1. 荷物の受け取りができるか
  2. Wifiはちゃんと繋がるのか
  3. 混み具合はどうか

お客様をお呼びしての商談が可能なコワーキングスペースもあります。都内の一等地を拠点にするのもよし、落ち着いた郊外を拠点にするのもよしで、選択幅が広いのも特徴です。

商談がある時は都内コワーキングでお仕事。普段は自宅でといった使い方も可能です。起業を思い立ったら、一度試しにお近くのコワーキングで1日だけでもお仕事をされるのもよいかもしれません。

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この記事を書いた人

合同会社ブリングハピネス代表。中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。

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